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岡本太郎 ② タローマン

โพสต์โดย 雑居ビル管理人 เมื่อ

前回の記事① 

このタローマンはなんと2022年7月公開、現代のNHKの悪ふざけなのです。

 

大阪万博が行われ太陽の塔が世に出た1970年。
最も岡本太郎がノリに乗っていた時代に焦点を当て、
“岡本太郎の作品がもし特撮ヒーローだったら?”
という、大人の中に潜む子供の夢を実現するような形で出来た嘘の番組。

岡本太郎好きとしては、終始ニヤニヤしてしまうこと必至。
TAROの塔を見たらその後は是非こちらを見て欲しい。10話の後はヒストリアまで、全てを見ていただきたい。
実はYouTubeに上がってるんだけどぶつ切りで、サカナクション山口一郎氏の部分がカットされており、絶対この機会に見るべきだと思う。

太郎氏の言葉が各回のタイトルとして出てくるだけでなく、作中でもセリフとして使用され、さながら本物の教育番組を見ている感覚に陥るような、分かりやすくも啓蒙的な作品になっている


岡本太郎は民族学を学んでいたので、例えば土偶といったような愛らしく人の温もりを感じる、どこか子供のような無邪気さを感じるようなそういった作風の為か、戦隊モノとしてなんの違和感も無い仕上がりになっている。

着目した藤井監督がすごい

そして太郎氏への愛は前提として、70年代の作品や空気への愛とオマージュがみっちり詰められていて、これが本当に面白い。

これは岡本太郎好きじゃなくても昔の映画やドラマ好きにも楽しいと思う。
NHKは急に本気で悪ふざけするので、私は子供番組やド深夜のNHKが大好きです。

あの時代の訳の分からないカメラワークや独特なセリフ口調、ナレーターがアテレコしている為に役者が口を閉じているのにベラベラと喋り出す、その他当時の衣装や美術の傾向など、とにかく細かい所まで分かる分かる〜の連続で、全てのカットでニヤけが止まらないのです。
こんな現場入りたいと思わせられた

 

ウルトラシリーズなど特撮と言えばの円谷プロが協力していたり、監督は訳の分からない作品ばかりを作り続けていたり(藤井 亮氏)、サカナクションの山口一郎氏が語り手として登場したり。
当時を生きてない現代の一流たちがとにかく本気でふざけています。

藤井さんは金玉しなびてたり楽しそうです。

さて、どうしてもTAROの塔を見てる時間がないという人にも、仕方ない、タローマンだけでも見ていって貰えないだろうか。
明日までの一日間に手持ち無沙汰な時間は必ずあるだろうから5分だけでも、出来れば1時間10分だけでも暇つぶしに見て欲しい。

そんな時間もありませんよという人には、仕方あるまい、12月28日までに上野に行って貰えないだろうか。
もし良ければ私は100円オフのチケットを数枚持っているので美術館の入口などどこかに隠してこようと思う。

待ってくれ、それすらも叶わないという人には、仕方ない、YouTubeでも画像検索でも何でもいいから一度岡本太郎について調べてみて貰えないだろうか。

いや悪いけどそれでも興味が湧かないよって人は、恐らく人生が充実し過ぎているのでしょう。いつか行き詰まったら戻ってきてくれ!